小さな幸せ、少しの…。

日々のつぶやきだったり、なかったり。

からくりのコト。

 からくりサーカスを読んでいて思ったこと。ネタばれ多少含みます。  ワイド版1〜3巻購入、単行本16巻までレンタルして、何故か最終巻43巻購入。

※以下の考察はコミックのみからの情報です。

全てを網羅したわけでは無いけど、感じたことは。

鳴海の腕は残されるべくして遺された。

結果的にどうせ捥げたエピソードがあるんだから、戻してやるか、だったかも知れないけど、個人的には最終的に戻すつもりであのエピソードでは鳴海は左腕を残して退場せねばならなかった、と思いたい。だって「気」を操れる鳴海はあるるかんの腕をつけなくてもましてや「しろがね化」しなくても自動人形と戦えただろうから。(ゾナハ病の発作とかあるからそういう部分や負傷が早く回復する、という意味ではしろがね化は有効。)

輪廻転生。

産まれてこれなかった鳴海の兄弟。白銀とフランシーヌ。そして輪廻から外れた白金。

魂は流転する。鳴海の師父も生まれ代わりについて鳴海に説きます。どこかで新たな命として生まれる弟を守ってやれという事を。

そのことを踏まえて考えると私の中ではそれぞれの魂は「勝=死産だった鳴海の弟」、「鳴海=白銀」であり、「エレオノール=フランシーヌ」になります。それぞれの生を終えるのには時間差がありますが、彼らは人として死んでいきます。一方、白金は。さまざまな器に心(と魂)を移し替え現代まで過去を引きずり存在し続けます。

先に生まれ落ちたエレオノール(=フランシーヌ)は運命の導きの元、白銀の残した「命の水」で結果的にしろがねとなり、ずっと後に生まれてくる鳴海(=白銀)に出会う。そして鳴海も命の水を飲み、エレオノールと同じ時間を生きていく事になる。肉体年齢もほとんど変わらない状態で。

そう考えると萌えどころが一杯です。

生まれ変わりを意識していたんじゃないかと思うのはやっぱりフランシーヌと白銀の姿があまりにもエレオノールと鳴海と酷似しているから。だってもう少しひねりがあったって良いだろうに、あえて同じにしたとか思えない。

本当に引き出しが一杯あって楽しみな作品です。