小さな幸せ、少しの…。

日々のつぶやきだったり、なかったり。

ジョーカーシリーズを知ってる?〜人工生命体が出てくる漫画たち〜

 完全な有機体のみで合成・育成された漫画は知りえるものでジョーカーシリーズの合成人間、ファイブスターのファティマ、位置づけが微妙だけど、観用少女のプランツ・ドール…有機・無機物質が混在してるのはマップスの合成人間ビメイダー。(頭脳がコンピュータ)それぞれの設定が色々で面白い。ジョーカーシリーズの合成人間はもう記憶が薄いけど、セカンド、サードと呼ばれる世代が登場していたはず。(合成人間同士で繁殖?)肉体、頭脳、考え方全てにおいて人間を凌駕しているけど寿命は長くて40年ほど、と短い。ファイブスターのファティマはヒトより全てにおいてすぐれていたため、製造・育成の際に繁殖能力の削除、ダムゲートコントロール(色々な規制事項の刷り込み)を施され、ロボット三原則より厳しい規制を受ける立場に置かれている。騎士と呼ばれるマスターと共に居る場合はまた立場が変わってくる。観用少女のプランツドールは基本「少女」のままほとんど喋ることもなく、自分と相性のよい買主の元、植物を愛でるように育てられてゆく。食事(エサ?)もミルクといくばくかの砂糖菓子のみ。決められたものだけで育ててゆけばいつまでも老いる(枯れる)事もなく美しく可愛らしい少女のままの姿を保つ。しかし時と場合によっては「女」に育ってしまうというある意味恐ろしい設定。マップスの合成人間、ビメイダーはさまざまな用途に合わせ作られている。一番この作品で出張っているのはやはり船の頭脳体としてのビメイダーたち。基本彼女らは頭脳、骨格は完全に機械であり、その他についても有機・無機物が混在している。これらの作品で出てくる人工生命体たちは創造主の思いはどうあれ、ヒト以上に生き生きとし、人間らしいかもしれないという事。この中で一番感情の動きがないプランツドールでも作品を読んでいれば喜怒哀楽がよく解る。ジョーカーシリーズ、ファイブスターの作中に出てくる人工生命体たちはヒトのために作られ死(壊れるまで)がおとづれるまである意味道具として使われていくのだが、その中でもさまざまな物語が繰り広げられてゆく。マップスのビメイダーはこれまた特異な存在であろう。全てが有機物と違い、頭脳はコンピューターという設定なのだから。でもその存在はあまりにもヒトに近い。これらの作品の初出典はどれも古い。古いのに新しい。現在ジョーカーシリーズはB6版はどうやら廃刊、文庫版もあるがこちらも現存している分だけだろうか。最終刊だった「X(カイ)の歌声」は文庫に収録されていないはず。興味があれば古本でがんばって探してもらうしかない。ファイブスターについては現在リブートが刊行中。今までの単行本の内容と違います。新たに収録されたり、逆に削られたり。しかし簡単に入手できる状況が整っています。観用少女は文庫版、愛蔵版があります。探せば書店で見つかるかも。あとは古本ですね。マップスは文庫、愛蔵版出てます。多分探せばこちらは書店でゲットできる率高いかと。コレの次代みたいな感じで「ネクシート」という大きな意味での続きものがあります。こちらは現在連載・刊行中。12巻ぐらいまで出てたはず。こういう漫画は想像することが一杯で本当に面白いです。