小さな幸せ、少しの…。

日々のつぶやきだったり、なかったり。

心の闇。

 サイコバブル、という言葉がありますが、随分と精神科・心療内科へのハードルが下がったように感じます。まぁ、メンタルヘルスケアとか社会的にいろいろ動きがあるのも要因なんでしょうが。自分の場合はプライベートとオフィシャルとつらい事が重なりすぎて壊れました。我慢して、我慢して、我慢して。気がつけば自分でもこれってヤバいんじゃないか?って…泣きながら病院に電話して、なんとか診察の予約をとり治療の日々に。月に1〜2回通院するという生活が5年ほど続きました。症状も浮き沈みしながら本当に緩やかに落ち着いて行きましたが最後の最後がいまいちで。最終的に「パキ○ル」を使ったのですが、これが劇的に効いた。本当にびっくりしました。飲み始めてから自分でもはっきり認識できるほど楽になったんです。ただしこんな風に劇的に効く、という事はそれなりの副作用もある訳で、私の場合、服用中はよかったのですが、薬を完全にやめる時が辛かった。少しでも量を落とせばくらくらするんですね。調べてもらえば解るのですが私が服用した薬を抜く時の独特の症状というか、ならない人はいないんじゃ無いかというくらい有名というかポピュラーなものです。抜くのにも半年くらいかけて抜きました。完全に抜いて先生から大丈夫でしょう、と言われた後もしばらく突発的な不安を押さえるための薬はもって歩いていました。ちなみに面白いもので、この突発的な不安を抑える薬、効き目が精神状態に大きく左右されるんですよ。精神が高ぶりすぎていると服用量のMAXまで飲んでも全く効かなかったり、逆に思ったより落ち着いていたりするといつもならちょうどいい量でも落ちたり(寝てしまう、)するんですね。5年間の間に2週間の休職を経験したり、色々と「生きる」事の意味を考える機会に恵まれたとういうかなんと言うか。ただ強く感じた事は本人が考えてるほど周りはダメージを受けないという事。2週間の休職に踏み切った時、商品の検査に関わっており、出荷出来るかどうか、にも関わっていたので人員が一人抜けるというのはどのくらい残った人たちに煽りが行くのか、本当に休職に踏み切っていいのか、随分と悩みましたが、結局自分一人抜けたところで会社はビクともしない、という事。会社のために自分が壊れるまで追いつめるのは馬鹿臭いことだ、と。たとえ完全に壊れて会社を去る事になっても辛いのは本人だけ。会社は痛くも痒くもないって事。不器用なりに要領よく生きて行かないと駄目なようですよ。