この物語はネットに直接アクセスする電脳技術が発達すると共に、人々が自らの身体を義体化することを選ぶようになった近未来。
荒巻を長とする「公安9課」は脳以外は全て義体化された少佐を筆頭にサイバー犯罪やテロ行為を取り締まるべく、日夜任務を遂行していた。
そんな中、ハンカ・ロボティックス社の破壊をもくろんだテロ組織による事件を解決すべく、少佐は同僚のバトーらと共に捜査にあたるが、事件を調べていくにつれ、自分の記憶が何者かによって操作されていたことに気付く。
やがて、真の自分の記憶を取り戻していく少佐は、自身の驚くべき過去と向き合うことになる…
今回のハリウッド版 攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル はもう一人の草薙素子の物語です。
ある事により生身の体を奪われ脳髄をシェル(義体)へと移植されニセの記憶を植え付けられミラ・キリアン少佐として生活していたが、テロリストのクゼを追うことで徐々に記憶の断片を取り戻すきっかけになって行く。
母の様に慕っていたオウレイ博士に真実を話すように迫るミラ。
そこで自分の義体が出来上がるまでに犠牲になった人々がいた事を知る。
ジリジリと真実に近づいてゆく少佐がハンカ社にとって邪魔な存在となり、カッターはデータを回収しその後廃棄処分するようにオウレイ博士に命じた。
しかしオウレイ博士はミラを処分することはできず、彼女の隠された記憶を取り戻す為の情報を与えその場から逃がすもオウレイ博士はカッターに殺されてしまう。
公安9課には少佐がオウレイ博士を殺し、逃亡中であると情報が入り少佐と見つけ捕獲するよう指示が入るが…
一方少佐はオウレイ博士が残してくれた情報をきっかけに本来の自分をじょじょに取り戻していく。
この作品は草薙素子がハンカ社によって「草薙素子」としての人生を奪われ「ミラ・キリアン少佐」としてニセの記憶を植え付けられ全身義体化の成功例として生かされ利用されて来たけど、彼女のゴースト(魂)までは彼らが自由にすることはできなかった。
ゴーストは囁き続け、そして彼女はすべてを知る。
桃井かおりさんがいい味出してました。
少佐を演じたスカーレット・ヨハンソンもですが、役者陣が物凄くいい味出してるんです。バトーもあの無骨さから垣間見る繊細な部分や、荒巻(ビートたけし)の部下を信頼し大切にしている部分や敵への容赦のない処や役者の熱量が半端ない。
ミラから草薙素子へ帰って行く過程もなかなか面白かったですよ。
3Dでも吹替版が出るらしいですね。
2Dになるか3Dになるか分かりませんが吹替版も観てこようと思っています。