自分が想像していた通り、ロイドの体を使い最終的に沫嶋黎士が復活する、って内容。9話で星くんが5Dプリンターを一度起動させてた伏線はここに繋がっていた、っていう訳だ。
LQの最後については「え〜」だった。
解るけど、解るけどさ、最凶・最強のアンドロイドだからああいう手段に出たのは100歩譲るけど、飛んでいくとは。
ここからは妄想はいりまくりだけど。
凄い美味しい設定な話でした。
一番凄いのは沫嶋黎士でしょうか。ロイドのボディで復活=脳データの転送、って訳だけど、ここで思い出して欲しいのはこの脳データはどこから来たか。そう、100年後からです。そしてロイドが沫嶋黎士そっくりに作られていたのは沫嶋黎士の最終的な復活用ボディとして用意されていたんでしょうね。戻ってきたロイドは自らの記憶チップを排出しています。そして脳データが転送された時にアンドロイドとしての機能は停止、生体活動モード(要するに生身)、他OSは終了とか出てましたよね。
100年後にロイドのデータチップが海底から拾われて確認作業中に映し出されていたのはただのデータの羅列ではなく、DNAデータでした。これは外見を沫嶋黎士と同じにするために必要な情報だったに違いありません。
沫嶋黎士は殺され、脳データとして利用されつつも、命を狙われているであろう麻陽を守るためにデータだけの存在となっても100年の歳月をかけ、ロイドを作り出し過去へ送り込んだ。愛する人を守るため。それが全てうまく行ったとき、自分も最終的にロイドの体にデータを転送し、戻る。
戻れなかった、失敗した時は愛する麻陽を守りきれなかった時。
だから最後の方で麻陽の笑顔を見たときに「護れた」という言葉が出てきたのだろうと思います。ロイド自身も自分の最終的な役割を知っていた、というか感じていたというか。感情を全く持たない状況であれば楽だったのでしょうが、サプリに感情プログラムをインストールされていたロイドは最終的に「愛」という感情を知って、麻陽の為に身を引いた。
ロイドには沫嶋黎士に体を渡さない、という選択肢もあったのに。
沫嶋黎士もロイドもそれぞれの方法で「最愛の人」をの幸せを護ったんですね。
…原子還元処理されそうになったとき自爆というか、爆発しなきゃいけない理由に今気がついた。コアを残さなきゃ意味が無かったのね、なるほど。それならあれ、理解できます。ちょっと笑っちゃうシーンになっているけど。
面白かったですよ。